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タイ国概況/タイ国輸出産業

〜マンゴスチン〜 フルーツの女王


マンゴスチン:(MANGOSTEEN)
学名:Garcinia mangostana Linn. フクギ属オトギリソウ科


"果物の女王"という異名は、大英帝国が七つの海を支配していた大航海時代、時のヴィクトリア女王(在位:1837〜1901)が、「我が領土にあるマンゴスチンをいつも味わえないのは遺憾である」と述べた事に由来するという説があるようです。

形状
果実は直径6cm〜7cmの上下がやや拉げた球形をしており、重さは凡そ50g〜150gです。未熟な実は薄緑色で熟すにつれ果皮は濃赤または濃赤紫色に変化します。凡そ厚さ1cmの堅い果皮に覆われている乳白色の果肉は4〜8片に分かれており、1つの果実に 1〜2個の種が含まれます。果肉は多汁質で柔らかく甘くさわやかな酸味があります。

産地
原産地はマレー半島及びスンダ列島とされる南アジアを代表するトロピカルフルーツです。タイをはじめ高温多湿な熱帯気候の地域で栽培されています。

・タイ国内産地:東部地域(ラヨーン、チャンタブリ、トラート県等 :シーズン4〜7月)
・南部地域(チュムポン、スラタニ、ナコンシータマラート県等 :シーズン:7〜9月、12〜1月)

年間生産量
2003年のタイ国内生産高は凡そ16万トンと予想されています。2003年の日本への輸出はタイ国内の蒸熱処理施設が未だ少ない為、4500トン程度と見込まれていますが、2004年は5000トンに達するものと期待されています。

主要輸出相手国
2003年マンゴスチン生果実の凡そ80%は香港と台湾に輸出されていましたが、2004年1-5月時点では中国と日本がシェアの75%を占めており、日本での人気が急上昇中です。

保存
流通段階では:保存最適温度は13±1℃ 鮮度・熟成具合により保存可能な期間は2〜4週間と異なります。未熟のものは果皮が堅く、ほんの少し果皮が柔らかくなった頃が食べ頃です。

日本のご家庭では:水で軽く湿らせた新聞紙に包んで冷蔵庫で保管することをお勧めします。冷蔵庫で長期保管しますと果肉が乾燥し、風味が損なわれますので、概ね3〜5日を限度にお召し上がり下さい。常温ですと、気温により異なりますが、数日で表皮は黒く硬くなり、食べることができなくなります。出来るだけ早く、冷やしてお召し上がり頂くことが重要です。食べ方:ナイフを使う場合、果皮の周り全体に切り込みを入れ、回すようにして果皮の半分を取り除く事が出来ます。果皮を取り除いてそのままで、または皿等に移してフォークでお召し上がり下さい。

マンゴスチン生果実 栄養成分(可食部100gあたり)
エネルギー
(kcal)
たんぱく質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
カルシウム
(mg)
リン
(mg)
鉄分
(mg)
76 0.5 18.4 2.0 11.0 17.0 0.9

日本への輸入の為の主な条件
(1)濃密防除地域で生産されたものであること。
(2)輸出前に蒸熱処理が成されたものである事(消毒基準) 果実中心温度が46℃に達した後、58分間

*1993年タイ国産マンゴー生果実の日本への輸入解禁に伴い、タイ国政府ではさらに“果実の女王”であるマンゴスチン生果実について日本への輸入解禁を強く求める事となりました。しかしながら日本の農業生産に甚大な被害を与えるおそれのある病害虫ミバエ(Oriental Fruits Fly:学名 B. dorsalis)がタイ国ではマンゴスチンの害虫として確認されている事から、日本への生果実の輸入は植物防疫法により禁止されていました。1999年にミバエに対しての蒸熱処理を用いた殺虫技術が確立される迄6年を要する事となりました。さらに、2002年既に有効性が確認された上記の蒸熱殺虫技術が、タイ産マンゴスチンに寄生する他のミカンコミバエ3種(B.carambolae, B.papayae, B.pyrifoliae)に対しても有効である事が確認されました。その後、公聴会等を経て遂に2003年4月25日、日本への輸入が解禁となりました。解禁初年2003年のタイ国から日本へのマンゴスチン生果実の輸出総額は143万6千ドルでしたが、2004年5月時点で既に前年同期比22倍に相当する71万ドルに達しています。

タイ国輸出統計(輸出相手国別)品目:マンゴスチン生果実
単位:USドル 2003年〜2004年1-5月 / シェア(%)

輸出額 (USドル) 伸び率(%)
前年同期比
シェア(%)
順位 国名 2003年 2003年
1-5月
2004年
1-5月
2004年
1-5月
2003年 2003年
1-5月
2004年
1-5月
1 中国 382,793 22,436 2,472,327 10,919.46 5.41 2.81 58.22
2 日本 1,436,271 32,046 708,187 2,109.91 20.28 4.01 16.68
3 香港 3,757,891 408,572 563,441 37.90 53.07 51.08 13.27
4 ミャンマー - - 155,094 - 0.00 0.00 3.65
5 米国 49,201 - 110,379 - 0.69 0.00 2.60
6 インドネシア 40,771 - 73,109 - 0.58 0.00 1.72
7 ラオス 7,721 - 64,998 - 0.11 0.00 1.53
8 台湾 1,199,039 262,783 57,597 -78.08 16.93 32.86 1.36
9 スイス 24,422 7,216 11,261 56.06 0.34 0.90 0.27
10 アラブ
首長国連邦
56,068 33,613 9,187 -72.67 0.79 4.20 0.22
その他 * 126,890 33,147 20,790 -37.28 1.79 4.14 0.49
合計 * 7,081,067 799,813 4,246,370 430.92 100.00 100.00 100.00
出典:情報通信技術センター(タイ国税関協力: 2004年(1-5月)のデータについては速報値)

■タイ国政府農務省では本蒸熱処理施設のタイ国輸出企業への導入を推進している為、今後より多くのタイ国輸出企業・日本側輸入企業のマンゴスチン生果実取扱い量が飛躍的に伸びるものと期待されます。タイ産マンゴスチン生果実のタイ国からの輸出・日本への輸入に関するお問合せは下記オフィスまでご連絡下さい。

日本国内タイ国政府商務省国際貿易振興局(DITP)出先オフィス
日本国内タイ国政府農務省出先オフィス
タイ王国大使館農務担当官事務所
〒153-0063 東京都目黒区目黒3-13-22コタキテラスC
TEL(03)6661-3844 FAX(03)3791-1400
E-mail:agrithai@extra.ocn.ne.jp

(関連情報)日本政府農林水産省植物防疫所
タイ王国産マンゴスチンの生果実に関する植物検疫実施細則

タイ産マンゴスチンの生果実に係る農林水産大臣が定める基準

関連サイト:
タイ国の食品産業

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