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タイ国概況/タイ国輸出産業

「タイ国最新衣料品展示商談会2003 in TOKYO / OSAKA」

「タイ国最新衣料品展示商談会2003 in TOKYO / OSAKA」

東京会場:日時:2003年5月29日(木)・30日(金)
会場:新宿エルタワー
大阪会場:日時:2003年6月3日(火)・4日(水)
会場:サンライズビル
出展企業リスト(30社)

タイ国政府商務省国際貿易振興局(DITP)の主催により2001年・2002年の2回にわたり開催された「タイ国最新衣料品展示商談会」では、それまでとは異なるタイ・ファッションを提案し多くの成果を上げ屡事が出来ました。従来、タイの繊維産業はOEMが主流でコスト面を強調し輸出を行って来ましたが、タイ経済の発展に伴い人件費が徐々に上がり、1990年代後半からは中国などの周辺諸国に比べコスト面での競争は難しい状況となっています。タイのメーカーは価格競争が激化する中、新たな方向性を模索し努力を重ね、今や他国にはないタイ独特の競争力を身につけたと自負しております。3回目の開催となる今回は、前回以上にタイならではの特徴を出し、最新のタイ・ファッションを皆様にご提案することができました。今回はデザイン関係の方から輸入・卸・小売等流通関係の方まで幅広い来場者の皆様より大変なご好評を頂きましたが、来年開催時には、さらに今迄のタイ・テキスタイルの認識を覆すような、全く新しいテキスタイルをご紹介する予定です。

さらに、タイ最新のテキスタイルに関してビジュアルを使った説明会を東京・名古屋・大阪・広島・福岡にて開催致しました。

本展示商談会に先立ちタイ・テキスタイルの最新情報を紹介するセミナーを開催し展示会の特徴を詳しく解説する同時に、最新のタイ・テキスタイルを実際のサンプルや画像をご覧頂きながらご紹介致しました。

写真右:セミナー会場でサンプルを身に纏う参加者

タイ政府の今後の展開:

バンコク・ファッションシティ・プロジェクト:
2002年よりスタートした本事業では2005年までに若手デザイナー3000人の育成を目指しています。さらに、自国のファッション産業だけでなく世界のトップブランドのモード発信基地としてバンコクを位置づけて行く方針です。

T3(THAITEX TREND)プロジェクト:タイ国2001年よりスタートしたプロジェクトで、イタリアのデザイナーと共にタイならではの素材開発を行っています。現在約20社が本プロジェクトに参加し、海外向け最新テキスタイルの開発を行っています。織り・色・仕上げに至るまで徹底的な研究が行われています。プロジェクト加盟企業リストをこちらからダウンロード出来ます。

タイ北部の素材
オーガニックテキスタイル ナチュラルテキスタイル:自然の素材、染料を用い体にやさしい製品の開発。シルク・コットンは、チェンマイを中心としたタイ北部で研究開発を行っています。過去、草木染めなどでも出すことができなかった色合も研究開発により、今や化学染料以上の色合を出すことが可能になっています。化学染料を全く用いない体にやさしい素材が注目されています。これらの"エコロジー"な素材は環境にも優しく、市場の注目を集めています。元々タイ北部には数多くの山岳少数民族が住んでおり、彼らの伝統的なテキスタイルは欧州市場を中心に高い評価を得てきました。今後は、それら伝統の技と、麻、シルク、コットン、パイナップルやバナナ等豊富な繊維を活かした新しいテキスタイル作りが進められて行く事になります。工場の設備機器等の改良も進められています。

日本の専門家の視点:(株)エフティーオー代表高島 雍子 氏
キーワードは「スロー・ファブリック」


精神的ゆとりを求める「スローライフ」やオーガニックを意識した「スローフード」等「スロー」をキーワードとした考え方が全世界に広がりつつあります。石油エネルギーやケミカルを出来るだけ使わず、タイの自然から生まれた繊維をタイの植物等で染め、人の手で織り上げる。これこそ「スローファブリック」と呼ぶにふさわしいものではないでしょうか?北タイの伝統織物はコンセプトも感覚も、今注目の最新テキスタイルです。

写真右:出展製品の一つシルクのような肌合いのコットンをフルーツやハーブで染めたジャケットを羽織って:高島氏

1.北部タイ:日本に良く似た風景に高床式住居:600-700年前に中国南部より移りタイ族が移住

2.自然との共生〜スローファブリック:地元に豊富に産出する繊維素材や、フルーツの皮・実、ハーブや花弁、虫や動物の糞等染料素材を用いて生み出されるテキスタイルの数々:コットンの栽培や養蚕など素材の生産過程も環境に優しいエコロジカルな手法で行われており、最終的には土に帰る素材を生み出しています。珍しいものとしては黄金の繭などもあり、また紡ぎ方にも特徴があります。日本では途絶えた手法によって、撚りをあまりかけずに作り上げたシルクなどはつるつるとした感触ではなくナチュラルで伸縮性があります。

3.生産システム:全ての行程が人の手によって、特に女性によって行われる場合が多いのが特徴です。全ての行程が一企業で行われる事が多いのもチェンマイ・テキスタイルの特徴です。

4.少数民族:各民族がユニークな手法のパッチワークや刺繍などの細工技術を持っており、これらの技術を現代のトレンドに活かす事がポイントです。

5.新しい伝統繊維〜今後の開発:地元の素材を地元産の染料で、地元の人間によって作り上げる”スローファブリック”。撚りがほとんどかかっておらず軽いものや、ロウケツ手描きという伝統的な手法を用いながら日本市場にマッチする素材等も生み出されています。「脱エスニック」と「エスニック・シック」が重要なキーワードとなります。従来のエスニック色を強く打ち出したスタイルから、シックな雰囲気でハンドメイドの小ロット生産である事に重点を置いた展開を行って行きます。今後は冬物衣料向けテキスタイルの開発が課題ですが、未だ世界中のデザイナーには知られていないテキスタイル素材が豊富にあるものと考えられます。本展示商談会でも、エスニックなスタイルよりも仕上がりや縫製の美しさを前面に打ち出した製品や、シルクの手法で織り上げられた最高級コットン等、”新しくて伝統的な”素材の製品が出品されています。

今回は、従来の"READYMADE"製品のみ展示を行い価格や縫製技術のみが強調される展示会とは異なり、タイの新しい素材と各メーカーの縫製技術を合わせ、日本のバイヤーの様々な要望にお応えする事ができました。また、本展示商談会では、特別展示スペースを設け、新しいタイテキスタル・ファッションをご紹介しました。
チェンマイテキスタイル:カシャマ女史(Ms. Kachamas Kiratiphumtam)による特別素材展示ゾーン「TheNew Era of Thai Textile」(革新のタイテキスタイル) 
全体に明るいトーンでまとめられたカシャマ女史のコレクションは、繊維から染料まで全てナチュラル素材を用いたユニークなものです。蚕を飼うところから始まる糸作りや、季節によって色の出方が異なる天然染料など、チェンマイ在住のカシャマ女史ならではの「スロー・ファブリック」の世界は大変な好評を頂きました。シルク・コットン・竹・バナナ・和紙等の繊維を巧みに織り上げ、ハーブやスパイス、花弁やフルーツの種や皮、時には牛の糞等を染料として染め上げたファブリックはアパレル・テキスタイルとして優れているだけでなく、ハーブや花を折り込んだテキスタイルは、それだけで一つのアートとして堪能する事ができる独自の世界を生み出しています。カシャマ女史のコレクションについては今回は展示のみの展開ですが、今後商品化も検討されています。

写真左:全て自作のテキスタイル&デザインで作り上げた衣類を身につけて:会場でのカシャマ女史
コシノユマが選んだタイ・テキスタイルコシノヒロコの次女であるコシノユマがデザイナーの視点で選んだ2004年春夏向けの素材特別展示
T3プロジェクトで開発された様々なモダンテキスタイルよりデザイナーのコシノユマがセレクトしたサンプルの展示を行いました。さらに今回の展示商談会のスタッフ用コスチュームデザインも手がけています。

写真右:チェンマイの張りのある厚手シルクを使った会場スタッフのコスチューム
関連サイト:
「タイ国最新衣料品展示商談会2003 in TOKYO / OSAKA」出展企業リスト
テキスタイルギャラリー新しい素材・伝統の染料・手織り手紡ぎの工程をご紹介しています。
タイ国のファッション産業
タイ国のファッションブランド

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